S&P500最高値更新日記

大手外資系企業勤務の若手SEが米国株が最高値更新する様子、お金のことについて語るブログです

インデックス投資は共産主義になり得るか

インデックスファンドへの資金流入とその発展が止まりません。本格的に流行り始めて20年近く経とうとしていますが、米国株式市場の1割を超える勢力になっているようです。

 

そのインデックスファンドはコーポレートガバナンスが効きにくいと言われているようです。株主総会で経営側の提案に機械的に賛成しているように見えるからです。このままインデックスファンドが隆盛を極めると、経営陣への監視の目が行き届かず、パフォーマンスが悪化したり、株主還元が弱まるという懸念が上がっています。

 

またインデックスファンドの最大の特徴として、個人投資家のマネーにより構成されているという点が挙げられます。インデックスファンドは個人投資家の集合体、いわば国民の集合体のようなものなので、インデックスファンドがこのまま成長していくと、ファンドを通じて国民が株式会社を間接保有している状態になるわけです。つまり国有化状態に近づきます。

 

アメリカでは昨今、民主党を中心に資本主義社会の見直しや社会主義を求める声が大きくなっています。もしかすると国民も知らず知らずのいちに、インデックスファンドの購入を通じ、社会主義を実現する方向へ動いているのかもしれません。